ラグナ・ウッズ・ビレッジ (Laguna Woods Village) はかつてレジャー・ワールド（Leisure World）という名前で知られていました。レジャー・ワールドを開業したのは、先見の明と創造力に恵まれた天才実業家、ロス・W・コルテーゼ（Ross W. Cortese）です。彼は30代という若さで、不動産開発業者としてロスモア・コーポレーション（Rossmoor Corporation）を創業し、1956年5月、カリフォルニア州にロスモアが建設されました。教会や学校や企業を含む「総合的なコミュニティ」を建設すれば売れるに違いない、とコルテーゼは気づいたのです。

 

建築業界では56歳以上の人々のニーズが満たされていない、ということをコルテーゼは発見しました。レジャー・ワールドのコミュニティのために彼が立てた計画は、南カリフォルニア大学の老齢学プログラムが開発した研究の成果なのでした。中高年の人々が自分の周りに必要としているもの、求めているものに関して、このプログラムが計り知れないほど有益な情報をもたらしてくれました。

 

レジャー・ワールド・ラグナ・ヒルズ（Leisure World Laguna Hills）が建設されたのは、シールビーチにレジャー・ワールドが竣工する直前でした。1964年2月、ロスモアはレジャー・ワールド・ラグナ・ヒルズ内の邸宅の販売を始めました。最初のミューチュアル （Mutual：相互協同組合）はクラブハウス1 （Clubhouse 1） の向かいにあるカル・アラゴン （Calle Aragon）にあり、370区画ありましたが、販売開始後1時間半で完売となりました。当時の価格は1区画当たり$12,000～$24,000でした。

 

1964年の9月10日に最初の10家族が転入しました。それ以来占有率が上昇を続け、同年末には931家族が転入してきました。経営や現地の生活ルールなど、共同所有方式の生活について1人ひとりが学ばなくてはなりませんでしたが、多くの人々にとっては初めての経験でした。最終的にコルテーゼのビジョンとビジネスの手腕は、レガシーを生み出しました。世代を超えた家族に実用的な生活と真のアメリカンドリームを提供する多数のコミュニティも、そのレガシーに含まれます。